反復性肩関節脱臼(肩関節脱臼)手術

 

 肩関節脱臼は日常生活での転倒でも起こりますが、

スポーツでもアメリカンフットボールやラグビーのタックルなどのコンタクトスポーツはもちろんのこと、

意外にも野球のヘッドスライディングやダイビングキャッチ、リードの帰塁でも起こります。

初めての脱臼はまず手術をせずに3週間程度の固定を行い治療しますが、

2回以上脱臼を繰り返した場合は反復性脱臼となり手術が必要になります。

 

 脱臼とは関節が外れた状態をいい、脱臼はもとに戻す(整復)ことができます。

しかし、ほんとうの問題は関節の前方にある関節唇が剥がれてしまっていることなのです。

脱臼や亜脱臼を繰り返す人はこれらの組織が十分に修復されなかった状態と考えられ、

関節唇を手術で修復する必要があります。これを関節鏡視下に行います。

個人差はありますが、関節唇が修復するのに3ヶ月かかり、十分な強度になるのに約8ヶ月かかります。

 

 手術後は修復した部分が切れてしまわないように約1ヶ月間装具をつけます。

その間に全く動かさないと肩が固まってしまうので、

理学療法士が手術したところに負担がかからないようなプログラムを作成して、

可動域を維持・拡大するリハビリを早期から行ないます。

とくに外旋方向(腕を外にひねる動き)は、修復した靱帯に負担をかけますので注意して行います。

慣れてきたらセルフでも行うように指導します。

 

 さらに、筋力も落ちてしまうので、早期より肩周囲の筋肉のトレーニングを行います。

腱板と呼ばれるいわゆるインナーマッスルを鍛えるリハビリは手術後1ヶ月半たってから始めます。

スポーツに復帰するのは約半年後、コンタクトスポーツなら8ヶ月後です。

これまでに可動域と筋力を戻していることが必要です。

同時に体幹の筋力を強化することも大切で、様々な姿勢で肩の筋力が発揮できるように、

その土台となる体幹の筋力(主に腹筋)をトレーニングすることも大切です。

個々人のゴールを考えて理学療法士が様々な方法でトレーニングを指導しスポーツ復帰をサポートします。

 

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